「痩せたいのにラーメンを食べる」——これは少しも不可解ではありません。その人は正常に学習しています。行動の直後に得られる結果が即時で確実である一方、「痩せる」という結果は遠く不確実だからです。行動分析の観点では、即時・確実な結果は遅延・不確実な結果よりはるかに強く行動を制御します。この記事では、三項随伴性(ABC分析)という枠組みを使い、「なぜやめられないのか」ではなく「その行動は何の役に立っているのか」を問う技術を解説します。
シリーズ第4章「行動と感情」(フェーズ3)の記事で、対象は原則6(行動分析と感情)です。原則4の構造主義を、個人の1回1回の行動という最もミクロで観測可能な水準に落とし込んだものです。
目次
- 三項随伴性(ABC分析)|即時・確実が遅延・不確実に勝つ
- 「なぜやめられないか」ではなく「何の役に立っているか」を問う
- 好き嫌いは随伴性の履歴である
- 感情は判断の前提条件であり、期待との差分で生まれる
- ABCシートの実践|直感の信頼性を見極めて今日から試す
- よくある質問
- まとめ
- 参考文献
1. 三項随伴性(ABC分析)|即時・確実が遅延・不確実に勝つ
行動の頻度を決めるのは、行動の直後に何が起きたかです。応用行動分析(ABA)はこれを三項随伴性という枠組みで捉えます。
三項随伴性とは、行動を先行刺激(A)・行動(B)・結果(C)という3項の連鎖として捉える分析枠組みのことです。
| 項 | 名称 | 内容 |
|---|---|---|
| A | 先行刺激(Antecedent) | 行動の直前にあった状況・きっかけ |
| B | 行動(Behavior) | 実際に起きた、観察可能な振る舞い |
| C | 結果(Consequence) | 行動の直後に起きたこと |

中核の法則は、Cが行動の将来の頻度を決める、というものです。
| Cで起きること | 行動は |
|---|---|
| 「良いこと」が起きる | 増える(正の強化) |
| 「嫌なこと」が無くなる | 増える(負の強化) |
| 「嫌なこと」が起きる | 減る(正の弱化) |
| 「良いこと」が無くなる | 減る(負の弱化) |
実務上、最も重要なのは2行目です。不快の除去による強化は最も見落とされ、最も強力です。先延ばし、飲酒、過食、スマホ、確認行動——これらの多くは、不快が一時的に消えることによって維持されています。
なお、原則9-B(認知療法)にもA-B-Cという枠組みがありますが、これとは別物です。行動分析ではBが行動を指し、認知療法ではBが信念を指します。「Bが行動なら行動分析、Bが信念なら認知療法」と覚えてください。
ラーメンの例を分解する
「痩せたいのにラーメンを食べる」をABCで見ると、次のようになります。
| 項 | 内容 |
|---|---|
| A | 仕事で理不尽なことを言われた夜、一人で帰宅する |
| B | ラーメンを食べる |
| C | 一時的に気分が晴れる、寂しさが紛れる(嫌な情動が即座に低減する) |
Cの効果は即座で確実です。一方、「痩せる」という結果は遠く不確実です。

この現象は、行動分析と行動経済学で遅延割引(delay discounting)として研究されています。遠い未来の報酬は心理的に割り引かれて小さく見え、その割引曲線は双曲線的であることが知られています。指数関数ではなく双曲線であるため、近い将来ほど急激に価値が落ちます。
| 現象 | 説明 |
|---|---|
| 選好の逆転 | 1ヶ月先の選択では「健康」を選ぶのに、今夜の選択では「ラーメン」を選ぶ |
| 先延ばし | 締切が遠いうちは「明日やる」、近づくと急に価値が上がる |
| 依存の維持 | 即時の快と遅延の害では、常に即時が勝つ |
選好の逆転が重要です。「本当はやりたくない」のではなく、遠くから見たときと近くから見たときで選好そのものが変わるのです。つまり、この人は正常に学習しているのであり、意志が弱いのではありません。これは慰めではなく技術的に正確な記述であり、原則4の「その人は意志が弱いのでも嘘つきでもない」という前提の実証的な裏づけになっています。
2. 「なぜやめられないか」ではなく「何の役に立っているか」を問う
行動は正常な学習の結果である以上、コーチが問うべきは原因の追及ではなく機能の探索です。
| 責める問い | 機能を探る問い |
|---|---|
| なぜやめられないのか | この行動は何の役に立っているのか |
| どうすればやめられるか | 何を強化子として維持されているのか |
| 意志が弱いのでは | どんな随伴性が働いているのか |
この問いは、原則9-B(ACT)の機能的文脈主義——行動をその形ではなく機能で見る考え方——にそのまま接続します。第1世代(行動分析)と第3世代(ACT)が同じ哲学を共有していることが、両者が同じ系譜にある理由です。
実務での問い方
「その行動は何の役に立っているのか」をそのまま聞くと防衛が働くため、言い換えが必要です。
| 直接的な聞き方 | 言い換え |
|---|---|
| それは何の役に立っているんですか | それをすると、どう楽になりますか |
| なぜやめられないんですか | やらなかった日は、どんな感じでしたか |
| メリットは何ですか | その瞬間、何が減りますか |
「何が減るか」という問い方が特に有効です。不快の除去による強化は本人にも見えにくいため、増えるものではなく減るものを聞くと出てきます。
介入点はAかC
行動(B)に直接介入しても、意志の問題ではないため動きません。

| 介入 | 具体例 |
|---|---|
| Aを変える | 帰り道を変える、スマホを別の部屋に置く、一人で帰らない |
| Cを変える | 代替の不快除去手段を用意する、記録して即時フィードバックを作る |
Aを変えるほうが一般に容易であり、これを人生の設計レベルに拡張したものが原則6.5(環境を変える)です。Cを変える場合は、現在の機能を代替する手段を先に用意してください。原則9-Aの「問題のすり替わり」で見たとおり、対症療法を突然禁止するとシステムが崩壊します。
3. 好き嫌いは随伴性の履歴である
好き嫌いは生まれつきの性質のように感じられますが、その多くは強化と弱化の履歴の産物です。「自分の好き、自分の嫌いをABCで分析する」というワークは、この点を確かめるためのものです。
| 分析の視点 | |
|---|---|
| 好きなこと | かつてそれをしたときに(A)、何が起きたか(C)。褒められたか、うまくいったか、安心したか |
| 嫌いなこと | かつてそれをしたときに(A)、何が起きたか(C)。恥をかいたか、叱られたか、失敗したか |
この分析の最大の効用は、「嫌い」の中に実は能力ではなく随伴性の履歴の問題が見つかることが多い、という点です。
| 「嫌い」 | 随伴性の履歴 | 気づき |
|---|---|---|
| 人前で話すのが嫌い | 小3の音読で笑われた(C:恥) | 能力の問題ではなかった |
| 数学が嫌い | 質問したら「なぜ分からない」と言われた(C:叱責) | 理解力の問題ではなかった |
| 絵が嫌い | 姉と比較された(C:劣位の確認) | 才能の問題ではなかった |
これは「やれるかもしれない」という気づきにつながり、原則6.5の自己効力感と直結します。「できない」と思っている領域の多くは、能力ではなく履歴の問題です。
この分析は、原則7(ロールモデルや黄金期・暗黒期の掘り下げ)の準備運動にもなっています。好きなことを掘ると黄金期に、嫌いなことを掘ると暗黒期に、それぞれ通じます。負荷の低い入口として使えます。
なお、ワークには「ABCの問題を自分でつくらせる」という一行があり、学習設計として的確です。他人の例を分析できることと、自分の日常から事例を切り出せることは別の能力であり、後者ができて初めてセッション中に即座に使えます。分析は誰でもできますが、切り出しには訓練が必要です。
4. 感情は判断の前提条件であり、期待との差分で生まれる
感情は合理的判断の邪魔ものではなく、その前提条件です。Antonio Damasio(1994)のソマティック・マーカー仮説は、腹内側前頭前野を損傷した患者の観察から出発します。彼らは知能が保たれているのに、日常の意思決定が壊滅的に悪化します。選択肢を延々と分析できても決められず、「次回の予約は火曜と水曜のどちらがいいか」という程度の問いに30分かけて利害を列挙し続けるのです。
ソマティック・マーカー仮説とは、過去の経験に紐づいた身体的な標識が選択肢を素早く絞り込み、それによって人間が現実的な時間内に決断できるとする考え方のことです。

マーカーが働かないと、すべての選択肢が同じ重みで並び、計算が終わりません。感情を無視して「論理的に考えれば正しい選択」を追求させるコーチングは、意思決定の中核回路を切断することになります。「メリットとデメリットを書き出しましょう」というアプローチが決断を助けないのは、リストが長くなるほど決められなくなるためです。有効なのは、リストを作った後に「それで、どちらを見ているときのほうが、身体が楽ですか」と聞くことです。
ソマティック・マーカー仮説には批判もあり、特にアイオワ・ギャンブリング課題の解釈をめぐって議論があります。「感情が判断に関与する」という大枠は広く支持されていますが、仮説の詳細は確定していません。
感情は期待との差分で生じる
認知的評価理論(Lazarus, Scherer)や、より現代的な予測誤差の枠組みでは、感情は現実そのものではなく、現実と期待のズレによって生じると説明されます。
| ズレ | 生じる感情 |
|---|---|
| 期待していたより良い | 喜び、驚き、感謝 |
| 期待していたより悪い | 落胆、怒り、不安 |
| 期待通り | 感情はあまり動かない |
強い負の感情を抱いている人に対して、変えられるのは現実だけではありません。期待の側を可視化するだけで、感情が変わることがあります。現実は変えられないことが多い一方、期待はたいてい無自覚であり、可視化されると自動的に検討対象になります。
中心的な問いは「あなたはそこで、何が起きると思っていたのか」です。この問いが期待を可視化すると、次のいずれかが起きます。
| 反応 | 意味 |
|---|---|
| 言葉にしてみると、それは無理な期待だった | 期待の側の調整が起きる |
| やっぱりそれは期待して当然だ | 正当な期待だと確認できる |
| そんな期待をしていたと、今気づいた | 無自覚だった期待の意識化 |
2番目の反応も価値があります。「期待するほうが悪い」という結論に誘導してはいけません。正当な期待が裏切られたなら、怒りは適切な反応です。この問いは原則6.7でNVCと組み合わせて中心的に使われます。
5. ABCシートの実践|直感の信頼性を見極めて今日から試す
感情と記憶はリンクしています。状態依存記憶・気分一致効果として知られる現象で、ある感情状態にあるときは、その感情に一致する記憶が想起されやすくなります。落ち込んでいるときに過去の失敗ばかり思い出されるのはこのためです。
この含意は二重です。1つ目は順序に意味があるということで、負の感情の中で過去を振り返らせると必ず暗い過去が優先的に出てきます。だから原則1〜3で状態を整えてから深掘りするという順序が重要になります。整っていない状態で原則7(黄金期・暗黒期)を行うと、暗黒期ばかりが大量に出て黄金期が出ず、素材が偏って統合ができなくなります。2つ目は技法としても使えるということで、現在の感情を辿ると、その感情が最初に強く刻まれた原体験に到達しやすくなります。原則5の問い「この感じを最初に味わったのはいつですか」も同じ原理です。
直感はどこまで信頼できるか
直感は神秘ではなく、大量の経験によって形成されたパターン認識が意識的な言語化を経ずに出力される現象として説明されます。Gary Kleinの認識プライム意思決定モデル(RPD)によれば、熟練消防士や看護師は選択肢を比較していません。状況を過去のパターンに照合し、最初に浮かんだ行動案を心的にシミュレーションし、問題がなければ実行、あれば次の案へ進むという逐次的な検討をしています。
KleinとKahnemanの共同論文(2009, American Psychologist)は、直感が信頼できるのは環境に規則性があり、フィードバックによってその規則性を学習する機会があった場合に限られる、という限界を示しました。

| 領域 | 規則性 | フィードバック | 直感の信頼性 |
|---|---|---|---|
| 消防・救急 | あり | 即座 | 高い |
| チェス | あり | 明確 | 高い |
| 自分の身体 | あり | 継続的 | 高い |
| 長年関わった分野 | あり | あり | 高い |
| 長期の株価予測 | なし | 遅く不明瞭 | 低い |
| 未経験の領域 | ― | なし | 低い |
「直感は正義」は、その人が十分な経験を積んでいる領域については妥当です。自分の人生、自分の身体、自分が長年関わってきた分野の直感は、極めて価値の高い情報源です。一方、未経験の領域での「直感」は単なる思い込み(原則4の思い込み層)である可能性が高く、区別が必要です。確認すべき問いは「その感じは、どれくらいの経験から来ていますか」です。「何度も同じことがあった」なら信頼できる直感、「なんとなくそう思う」なら思い込みの可能性を検討します。
ABCシートの記入
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| A(きっかけ) | いつ、どこで、誰といるとき、何が起きた直後に |
| B(行動) | 実際にやったこと。観察可能な形で——「怠けた」ではなく「30分スマホを見た」 |
| C(結果) | 直後に起きたこと。特に「何が減ったか」 |
記入には3つの原則があります。1つ目は、Bを観察可能な形で書くことです。「怠けた」は評価であって行動ではなく、評価を書くと自責が始まり分析が止まります。2つ目は、Cを直後に限ることです。「翌日後悔した」はCではありません。行動を制御しているのは直後の結果であり、翌日の後悔は行動をほとんど制御していないため繰り返されます。3つ目は、何が減ったかを必ず書くことです。不安、退屈、孤独感、罪悪感、判断の負荷——不快の除去による強化が最も強力で、最も見落とされます。
多くの場合、Aを記録するだけで行動が変わります。理由は2つで、パターンが見えること(「一人で帰宅した夜に限って起きている」)と、記録という行為自体が行動と結果の間に間を作ることです。これは原則9-Aの「遅れの短い指標」とも一致し、記録は遅いフィードバックを速くする装置だといえます。
今日から試せること
- やめたい行動を1つ、ABCで書く:特にC(直後に何が減ったか)を丁寧に書きます。「不安が消えた」「判断しなくてよくなった」「退屈が紛れた」——ここに機能があります。
- 「嫌いなこと」を3つ、履歴で分析する:嫌いなことを3つ挙げ、それぞれ「かつてそれをしたとき、何が起きたか」を書きます。能力ではなく履歴の問題が見つかったら、それは「やれるかもしれない」領域です。
- 強い感情が動いたとき、「何が起きると思っていたか」を書く:感情は現実と期待の差分です。期待の側を言葉にするだけで、感情が変わることがあります。
6. よくある質問
ABCを書いても、行動が変わりません。
分析は変化ではありません。分析の後に、AかCへの介入が必要です。確認すべきは、Bを観察可能な形で書いたか、Cの「何が減ったか」を特定したか、AかCに実際に介入したかの3点です。そして、現在の機能を代替する手段を先に用意してください。禁止だけでは、システムが崩壊します。
「その行動は何の役に立っているか」と聞くと、怒られました。
問い方の問題です。「それをすると、どう楽になりますか」という形なら、機能を認めた上で聞いていることが伝わります。原則9-Bの創造的絶望と同じ注意が必要で、「役に立っていない」と決めつけると防衛が働きます。実際、短期的には役に立っているのです。
感情を扱うのと、行動を扱うのは、どちらが先ですか?
状況によります。感情が強く動いているときは感情(原則6.7)を先に扱います。感情が高い状態では分析が入りません。「分かっているのにできない」ときは行動(ABC分析)を、生活が崩れているときは生活(原則20-B)を先に扱います。認知の歪みに見えるものが生理的帰結かもしれないためです。負の感情の中で過去を振り返らせると暗い記憶ばかり出るため、順序は「状態を整える→分析」です。
「感情は正義」を、どこまで信じてよいですか?
2つの限定があります。1つ目は、感情は情報であって指示ではないということです。ダマシオが示したのは「感情が判断に関与する」ことであって「感情に従えば正しい」ことではなく、感情は選択肢を絞り込む装置であり最終判断ではありません。2つ目は、直感には条件があるということです。規則性のある領域で、フィードバックを得てきた場合に限られます。正確な言い方は「感情は聞くに値するデータである」です。
「期待を可視化する」と、期待するのが悪いという話になりませんか?
なってはいけません。期待の可視化には3つの帰結があり、そのうちの一つは「正当な期待だと確認できる」です。コーチが「期待しすぎでは」と示唆した瞬間、これは相手を黙らせる技法になります。可視化の目的は、期待を下げることではなく、無自覚だったものを検討可能にすることです。
遅延割引は、どうすれば克服できますか?
克服するのではなく、設計で回避します。報酬を前倒しする(遠い結果ではなく即時の指標を作る)、コストを前倒しする(事前にコミットする)、Aを変える(そもそも選択の場面に立たない環境設計)という3つの方法があります。意志で遅延割引に勝とうとするのは構造的に不利です。双曲割引は認知の設計であり、根性の問題ではありません。
7. まとめ
- 三項随伴性は、A(きっかけ)→B(行動)→C(結果)という連鎖で行動を捉え、Cが将来の頻度を決めます。
- 最も見落とされ、最も強力なのは「嫌なことが無くなる」による強化です。
- 即時・確実な結果は遅延・不確実な結果よりはるかに強く行動を制御し、遅延割引は双曲線的であるため選好の逆転が起きます。「本当はやりたくない」のではなく、その人は正常に学習しています。
- 問いの転換は「なぜやめられないのか」から「その行動は何の役に立っているのか」へ。実務では「それをすると、どう楽になりますか」「何が減りますか」と言い換えます。
- 介入点はAかCで、Bへの直接介入は意志に頼ることになります。
- 好き嫌いは随伴性の履歴の産物であり、「嫌い」の中に能力ではなく履歴の問題が見つかることがあります。
- 感情は合理的判断の前提条件(ダマシオ)であり、現実と期待の差分で生じます。気分一致効果があるため、整えてから掘るという順序に意味があります。
- 直感が信頼できるのは、規則性があり、フィードバックを学習してきた領域に限られます。
8. 参考文献
- Cooper, J. O., Heron, T. E., & Heward, W. L. (2007). Applied Behavior Analysis (2nd ed.). Pearson.
- Skinner, B. F. (1953). Science and Human Behavior.
- Ainslie, G. (1975). Specious reward: A behavioral theory of impulsiveness and impulse control. Psychological Bulletin.
- Damasio, A. R. (1994). Descartes’ Error: Emotion, Reason, and the Human Brain. Putnam.
- Lazarus, R. S. (1991). Emotion and Adaptation.
- Scherer, K. R. — 認知的評価理論
- Bower, G. H. (1981). Mood and memory. American Psychologist.
- Klein, G. (1998). Sources of Power: How People Make Decisions. MIT Press.
- Kahneman, D., & Klein, G. (2009). Conditions for intuitive expertise: A failure to disagree. American Psychologist, 64(6).
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